包丁に学ぶ

 

外出先で刃物屋さんに立ち寄った

そこで包丁の試し切りをさせていただいた

 

まずは持ち方

赤ちやんの手を握るように優しく…

だそうだ

 

そして切り方

上から下へ押すのではなく

スーッと刃先に前に滑らせるように動かす

テレビドラマでの、

お味噌汁を作るシーンの

「トントントン」という音は

包丁が泣いている音だそうだ

 

そして包丁は何より「研ぎ」が大事

よく研がれていれば一年は研がずに済むそうだ

 

「道具は人を助けるもの」

と言う言葉も印象的だった

 

 

この一連のことは生き方に通ずる

何でもない闇雲に、力任せにやればいい

と言うものではなく

むしろ力を抜いて自然に任せる方がうまくいく

 

道家の生き方だ

 

強引にゴリ押ししても

恐らく反発を喰らうだけで事はうまく進まないだろう

我を捨てて柔らかく接すれば、

相手、もしくは周りが助けてくれる

 

 

そして

良い道具というのは一生付き合えるものだ

人も同じではないだろうか 

 

この先どれくらい料理をするかわからないが

一生ものの道具を持ってみたいと思った

 

 

道具が変われば使う側の意識も変わり

出来上がる料理も変わる

ひいては

人生も変わるのではないか

そんな経験をしてみたいと思った体験だった