目まぐるしく変わる自我
人の記憶は曖昧なもので
自分が意識を向けたところは
経過も含めて覚えてるけど
かまっていられない部分なんて
すっかり抜け落ちている
「あれはどうなった?」
と、
久しぶりに会う人に
だいぶ前の話をされても
そんな話をどのタイミングでこの人に
話したのかを
全く覚えていない
日々の情報の多さのせいとも言えるが
日々、刻々と変わるのだ
自我が。
だからと言って
こだわっていることに関しては
いつまでも鮮明に覚えていたりするから
始末に負えない
そんなこんなしながら
また今年も
一年が終わってゆく